就寝中の女性(17)の部屋へ侵入・盗撮・身体への接触… 彼女が目を開けなかったのは「家族」の関係が壊れてしまうから……|裁判傍聴
犯行の間、被害者は寝たふりをし続けました。彼女は犯人の男のことを知っていました。知っていたどころの話ではなく、一つ屋根の下に住んでいました。犯人は母親の内縁の夫、つまり血はつながっていないにせよ「父親」同然の男だったのです。
参考記事:減刑してはならない! 15歳児童を1回35,000円で貪る設計事務所経営者(62)の裁判 「身体も“反応”も大人だった……」 | TABLO
被告人(氏名、年齢非公表)は逮捕される2年前から風呂場などに防水小型カメラをしかけ義理の娘を盗撮していました。1度はそれが妻にバレて咎められましたが、その後も盗撮は続けました。
そして事件の日をむかえました。
その日、身体を弄られ撮影されながらも被害者が寝たふりを続けたのは、
「騒いだり抵抗したりして母に知られたらきっと悲しませてしまう」
「今の生活を壊したくない」
という理由からです。抵抗をしないこと、それは彼女にとっては「家族」を壊そうとする者から「家族」を守るためにできる唯一の抵抗でした。そのために必死に我慢をしたのです。逆に言えば、被告人は娘の「家族」を守ろうとする想いにつけこみそれに守られながら犯行を重ね続けたのです。
しかし、今までに盗撮をされたことはあっても陰部を弄られるという犯行態様は初めてのことでした。そこまでされてはもう耐えることはできず、彼女は被害を打ち明けました。