誰が木村花を「殺した」のか 人気女子プロレスラー謎の死 書き込む前にアンチコメントの凶悪さを知るべき
3月24日、木村はインスタグラムで「ね、わかる。早く消えて無くなりたい」などとストーリーに上げていた。この頃から、精神状態が不安定だったのだろう。そんな中で、5月14日、YouTubeで、コスチューム事件に関しての未公開のトークが公開された。(【41st WEEK】“コスチューム事件”その後Vol.3…「快はLINEも未読無視。電話も出ない」)。その中で、木村が男性に対して手を出した気持ちが泣きながら語られる。きっと、この動画も見ていたのだろう。当時の感情が思い返されても不思議ではない。
最近では、「音楽があって、あったかくて、家族と大好きな人達がいっぱい出てきて/可愛くなって、可愛いねって言われて/試合をしていて、たくさん笑っていて/小波さんとじゃんぐるさんとプロレスを観に行く途中で/今までの幸せとこれらの幸せが沢山詰まった夢をみました。/とにかく幸せだった」(5月21日午前9時58分)という投稿をしている。一見、ポジティブな投稿であるが、将来の不安を暗示させるようにも読めるのは、私だけではないだろう。
この投稿に、よりネガティブになるコメントがつく。アンチの一人が、「お前が早くいなくなれば/みんな幸せなのにな。/はじで早く消えてくれよ。」と返信していた。現在は、このコメントは削除されているが、木村の死後、冥福を祈るコメントが寄せられている。
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一方、アンチコメントで盛り上がる側は、誹謗中傷された人のことを想像するよりは、そのコメントへの反応(当事者かどうかにかかわらず)を見て、楽しんでいる。そして、それらのアンチでの盛り上がりをさらに盛り上げるために、アンチコメントの回数を増やしたり、極端なコメントを書いていく。木村へのアンチコメントは「いいね」が多かったとも言われている。
アンチコメントが多くなれば、“普通”のアンチコメントでは埋れてしまう誹謗中傷のコメントをエンタメとしている人もおり、多くなればなるほど、“極端な”コメントでなければ、あるいは、“目立つような”内容でなければ意味がなくなる。そのため、先鋭化していく。投稿者にとっては、叩く要素があり、一定の知名度さえあればそれでいい。本音かどうかは関係ない。極端な場合は、投稿者自身が高揚感を持ちさえすればそれでいい。