「那須川天心vs武尊戦は実現させなければいけない」 RIZIN榊原CEOに聞いた コロナ禍で苦境に立つ格闘技を盛り上げるには(後編)

「夢のカード」の実現は

――格闘技ではいまだに語り継がれる試合があります。ボクシングだったら辰吉丈一郎vs薬師寺保栄とか、畑山隆則vs坂本博之とか、山本“KID”徳郁vs魔裟斗みたいな。ファンがなぜ格闘技を見るのかと言うとそういった何年経っても語り継がれる試合を見たい、その目撃者になりたいというのが視聴動機だと思います。それが格闘技の地位をアップさせるものでもあるとも思います。そういう夢のカードは実現できるものなんでしょうか。

「実現はできるんじゃないですか。実現させなくちゃいけないし。そういうのって磨いていって作り出せるものでもないので、いろいろな流れがそれぞれの選手にあったり」

――しがらみの事を仰っているのでしょうか。

「しがらみもあったり、そこまでの対戦の中でいろんな選手たちとの勝ったり負けたりっていう歴史があって作り出される熱なので、これもやるタイミングですね。僕からすると桜庭と田村潔司なんていうのはもっと早くPRIDEのなかで実現しておけばホントに伝説的というか、語り継がれる、記憶に残る総合格闘技の試合になったはずなんだけど、遅かった。やっぱり旬のタイミングでカードを切れるというか、やらせる機会を作ることは大事だし、そういう意味ではこの3~4年はたとえば武尊と天心とかは、みんなの記憶に残って語り継がれていくチャンスがあると思います」

――やれば間違いなく格闘史に語り継がれる試合になると思うんですよ。

「ファンが観たいと思っている、みんなの中でわかりやすくマッチメイクが成り立って、観たい試合っていったらそれ(天心vs武尊)じゃないですか。そこはね、ここまでファンの人とか、本人たちもやりたいと思っていることだから実現させてあげられないかな、実現させる方法はないかなっていうのは常に僕も考えてはいるんですけどね」

――選手はやりたいに決まってますもんね。あとは事務方の努力だと思うのですが。でも以前は、武尊選手ってRIZINに上がってましたよね。

「上がってくれていたときもあるんですけどね。その当時と比べて、K-1とRIZINに距離ができちゃっていますから、そこをどう埋めるのか。ただ現実的には団体間の、K-1とRIZINだけの問題だけでもないんでね」

――どの媒体で放送するとか、ですか?

「当然、放送局がどうなるんだとか、いろんな大人の事情がありますね。」

――やっぱりファンは格闘技に夢を見たいですからね。

「みんながいろいろ難しい調整を乗り越えてそれを実現させたということで、K-1もそうだしRIZINも団体に対しての評価も上がるはずだし」

――ホントにそう思いますね、日本の格闘技すごいんだっていうのが世界にも広がる気がします。

「広がると思いますね」

――ぜひお願いします。

「頑張ってやっていきます」

 

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