漢を見せた! K―1から皇治が違約金を払って参戦 魔裟斗が切り開いた道 天心VS武尊戦の実現への一歩か

魔裟斗選手は団体を出て自分で道を切りひらいた。佐藤嘉洋選手もそう。だから評価されている

――魔裟斗選手もですね。

「魔裟斗は、全日本キックから出て自分のチームを立ち上げました。魔裟斗の場合は何の当てないところに覚悟を持って一人で出て行ってK-1 MAXという舞台を作り上げた」

――カッコいいですねえ!

「カッコいいですね。魔裟斗があれだけ評価されて、人気があるのって、例えば、ブアカーオ・ポー.プラムック、アンディ・サワー、ジョルジオ・ペトロシアンなどのK-1 MAXのチャンピオンっているじゃないですか。キャリアでいうとサワーもブアカーオも2回チャンピオンになっているし、ペトロシアンは2年連続だし戦績は魔裟斗よりは上なんですけど、魔裟斗があれだけ人気があるのって、道を自ら切りひらいていったからなんですよ」

――いまの言葉で鳥肌立ちました。魔裟斗さん、カッコいいですね。

「そこが魔裟斗のすごいところなんですよ」

――武尊選手と違いますか。

「魔裟斗と武尊と比べるなんてとんでもない話です」

――すごい勇気と覚悟がありますよね。

「パンクラスのジムを間借りして練習したりして」

――練習場もなかったってことですか。

「当初は自分のジムはなかったみたいですよ。そんな中でK-1 MAXっていうのを作り上げていった。だから魔裟斗はレジェンドなんですよ」

――まさにミスターK-1ですね。

「魔裟斗がいなかったらK-1 MAXはもちろん、今のK-1もないです」

―ーテレビで見ていましたが、最初に優勝したアルバート・クラウスにストレートで負けて、でも日本人選手は魔裟斗選手ひとりしか出てなくて、それなのに盛り上がっていましたね。

「昔のK-1ってそんな感じだったんですよ、世界大会になったら日本人一人か二人、あとは外国人選手のトップどころみたいな感じだった。今のWORLD GPとは違うんですよ」

――今のWORLD GPは日本人ばかりですね。とにかく、強いのはもちろん魔裟斗選手の生きざまみたいなところを合わせて彼がカリスマとかと言われている所以ですか。

「そう、そこがカリスマたるゆえんですよね」

――選手からの人望もあるワケですね?

「K-1 MAXに出ていた選手はみんな『魔裟斗さんのおかげ』と思っているんじゃないですか(笑)」

――スケールが違いますね。

「そうなんですよ。だから申し訳ないけど魔娑斗と武尊を比べちゃダメです」

 

RIZINとK-1は交わらないのか、と格闘技地位向上を願う者としては残念ですが、実現は難しそうです。ですが、インタビューにあった通り、魔裟斗のように団体を飛び出て道を切り開く覚悟があるのなら、「夢のカード」が実現し、「ファンの向こう側」にまで届くのではないでしょうか。(インタビュー◎久田将義)

 

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