やしきたかじん曰く「お前(博士)は芸人の目じゃない!」 『水道橋博士×町山智浩 がメッタ斬りトーク』(終)

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町山:必ず出すね。ちょっと自慢なんだろうね。

博士:日本で言えば、京大出の宇治原くんが、江頭2:50の芸風で売れている、みたいな。しかも新作映画が出れば、その公開週は必ず興行収益一位になるの。日本以外では。年収は20億円超えているし、ブラッド・ピットやトム・ハンクスを超える、マネーメーキングスターなのね。

町山:アメリカやイギリスでは誰でも知っているコメディアンです。

博士:だから、コメディアンで、頭の良い人は、チンコを出すのが、本来、コメディアンの主流だよっていう話を延々と町山さんが、MXテレビで言ってる。

町山:だって、サシャはいつもチンコ出すじゃん。

博士:その時に、「バカなことをやってないとバカになる」って。この本の中にもキーワードで出てきますけど、それを町山さんが言うんですよ。それ橋下徹事件の2週前の出来事だから、俺はその時点で洗脳されているの。「バカなことをやらないといけない、いけない、いけない。いつやるの、今でしょ!」って(笑)、『たかじんNOマネー』でね。

町山:でも、あれはギャグに見えなかったもん。

博士:見えないんですよ。めちゃめちゃ滑ってるって、自分でも、そうこの本にも書いてる。だって、そもそも『サンジャポ』の橋下徹の生放送降板事件を誰も覚えてないから。本人ですらポカンとしてるんだもん。でもね、お笑いって、時が経つと、スベっているのも面白いんですよ。本気であのときは「スベっていた!」って言う人は無粋っていうか。お笑いの価値観が広くないんです。

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町山:威張っている人って逆だよね。威張っている人はバカなことしないようにしてる。バカに見られたくなくて、みんなに尊敬されたくて、みんなに「すげー!」って言われたい人が威張っている人なんですよ。慎太郎とかこんなこと絶対AV女優と対談しないじゃないですか。

博士:確かに石原慎太郎は、「慎太郎のムラッとびんびんテレビ」って、やらないね(笑)。

町山:絶対失敗談を話さない。猪瀬さんもそうですよ。グラムロックみたいなロンドンブーツはいたり自虐ギャグはしない。

博士:あの千葉の伝説的年齢不詳のロッカー・ジャガーみたいな格好をして欲しいね。絶対受けるよ(笑)。

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町山:青山さんも俺はかっこいい、強いって思われたくて一生懸命。それって、ものすごく痛々しい。

博士:年をとればとるほどね。

町山:猪瀬さんが5,000万円をカバンに入れる記者会見は本当に悲しかった。普段からバカなことやってたら、そんなに悲しくなかった。だから、たけしさんが本当に偉いなと思うのはさ、必ずバカに見られようとするじゃない。偉くなってドンドンドンドンみんながこうやって上げちゃうから、被り物したり、訳の分からない格好したり、鼻の下にマジックで鼻水描いたりするじゃないですか。みんなが上げようとするから、無理やり自分を下ろそうとする。地に足をつけようとする。それって、自意識の問題ですよね。

博士:たけしさんは、芸人っていう存在はそういう存在なんだっていう自覚の強さはあると思いますよ。人を笑わせること、影響を与えることは、どんな方法でも上品であり、人に威張ったり、人を制するようなことって下品でしかない。これは芸術や芸能をする表現者の一番大事なことだと、ボクも思ってますよ。今、辿り着いた気持は。