東京はチョロい? ホームレスの若者がFXで成り上がる“胡散臭い”上京ドキュメンタリー フジテレビはまんまと引っかかったのか

そんな中、路上で声をかけた人から「人脈を広げるにはセミナー等に参加せよ」とのヒントをもらい、4月6日に「第19回赤坂100人名刺交換会」に参加することに。交換会終了後には3万円を切っていた所持金を懐に、屋外のベンチに横になって夜を明かした彼は、SNSの投稿を一時ストップ。同月13日に更新を再開し、所持金を1万円切ったことをカメラの前で伝えつつ、続けて、「2万円、FXの口座に入れた」「1週間ぐらいで結構増えた」と告白したのです。スマホの取引画面には、

「残高 179,390」

「証拠金 0」

の文字。ディレクターは思わず「マジで!?」「15万勝ったってこと!?」と声をあげます。FXは名刺交換会で、ある社長に勧められたと言い、ケイタさんは「気づいたら増えちゃってた」「簡単やなー! あはは」と高らかに笑うのでした。そしてディレクターと2人でスマホのチャートを眺め、利益が出て歓喜。SNSでも「FXを始めてみたものの、なんとここまで増えるとは」と、喜びをあらわにします。

その後、名刺交換会で出会った実業家だという男性から「よかったら、しばらくウチにいる?」と言われたことを話したケイタさん。番組スタッフは、出演NGだという実業家男性へ書面取材。回答によると「変わったひとが好きだから声をかけた」「ケイタ君のような可能性を感じる人を放っておく方がどうかと思います」とのこと。ケイタさんはベイエリアの高級タワーマンション群の隙間へと吸い込まれてゆくのでした。

さて、7月に密着を再開すると、ケイタさんは10万円のフェンディのシャツに、11万円のドルガバのスニーカーを着用。「景色が輝いて見える」と空を仰ぐのです。そしてFXの残高はというと、

「残高 2,972,000」

「証拠金 0」

10分の距離をタクシー移動し、タクシー内で「思い通り以上になった」と話し、スタッフを驚かせます。そしてベルサーチ銀座店で約5万のネックレスを購入したところで、この日は密着終了。ケイタさんはSNSに戦利品をアップしますが、番組ナレーションは「ケイタさんにとってビッグになるって、こういうことだったんでしょうか」と、違和感も漂わせていました。