セクシービデオと現実を混同!? 痴漢の常習犯が語る何をしても脱け出せない “沼”|裁判傍聴

「性欲を抑えられない、というわけではなくて…でも薬は飲んでました。薬で何かが変わるとか改善するとか実感はなくて、正直少し失望しました」

彼が初めて痴漢で捕まったのは平成11年でした。その点を踏まえて裁判官は彼に説諭をしました。

「あなたはもう20年間、治療を受けながら治らなかった。これから先また20年治療を受けても治らないかもしれない。でも治療は止めないでください。今後は覚悟を持って治療に臨んでください」

もし彼が更正できなければまた新たな被害者が生まれるだけでなく、彼自身の人生も壊れていきます。それを彼が望んでいるとは思えません。初めて捕まったという20年前のその日、それまで犯罪を犯すことなく生きてきた彼の中で何が起きたのかはわかりません。しかしその日以来、彼はずっと「痴漢」という沼から脱けだせずにいます。

この裁判の判決は「懲役10ヵ月」でした。(取材・文◎鈴木孔明)

あわせて読む:営業に行ったら性暴力の被害に 立場を利用した卑劣かつ悪質な犯行 女性が感じた恐怖を自称天才編集者にも知ってほしい|裁判傍聴 | TABLO