【暴走対談】高須基仁(出版プロデューサー)に聞く「復帰のチャンスを狙っている島田紳助」 PART2(全3回)

雑誌『Number』より


スーパースター清原和博氏の堕落の真相

平野:では、次の問題にいきます。芸能界。高須さんのテーマである清原、紳助、三浦和義、田代まさしというね。大変だよこれは(笑)。ではまず、清原はどうなってんの今? 結構詳しいんでしょ。そういうことには首突っ込んでる?

高須:清原は日本航空学園が手を差し伸べたわけよ。

平野:何だその航空学園っていうのは? 学校?

高須:山梨が本拠地の学校。そこの理事長の梅沢さんっていうの人が、彼を更生させようと。
俺がなんで清原を好きだったかっていうと、どんなことがあろうと清原はあのホームランの数といい高校球児のスーパーヒーローなのよ。
松井秀喜もそうだけど西日本では清原がスーパースターなのよ。やっぱり甲子園、PL。大学も行かないでダントツのカリスマなわけよ。
日本航空学園とか私学っていうのは今、人を集めるのがキツイのよ。だから清原を前に立てて救いの手を出しますよってことにして、リハビリ施設を長野県に作ったんですよ。3階建てで。

平野:麻薬のリハビリを?

高須:うん、そう。3階建てですよ。それでも清原は来なかった。それが全てじゃないですか。そこで清原の部屋を家族が来てもいいように、簡易室と自分の住まいと別のところに1棟作ってくれてるんですよ。それでも清原は来なかった。

平野:なんで来なかったの?

高須:分からない。それがたぶん世間で言う誘惑なのか。

平野:リハビリが嫌なんだ。

高須:うん。

平野:本当に辞めるっていう意志がないんだ。

高須:だから、唯一手を差し伸べたのは、佐々木(主浩)でもない、日本航空学園の梅沢理事長。3階建てのリハビリ施設を長野県の白樺湖のほとりに作って。

平野:清原っていうのは何かそういう施設に通ってないの?

高須:初めから通ってない。

平野:通ってないの?

高須:ダルクっていうのは貧乏臭いし、貧民っていうか、貧しい人たちの互助会じゃない。全員生活保護を取ってそこからやるっていう例のヤクザ商法ですよ。そこんところをみんな分かってるので、じゃあエリートが貧乏くさくなくちゃんとやれる施設をってことで作って。全部で部屋数が13か14か。

平野:じゃあ清原の社会復帰っていうのはあるの? ない?

高須:難しいと思う。今のPLなきあとね、東海大か日大か日本航空学園か。その1つが手を差し伸べたのに彼が拒否したっていうのが全てなんじゃないですかね。先が見えてないんじゃないですか。