【暴走対談】高須基仁(出版プロデューサー)に聞く「復帰のチャンスを狙っている島田紳助」 PART2(全3回)

平野:それでは、紳助の話を。紳助っていうのは初めっからヤクザだもんな。そんな今更あいつが暴力団と繋がってるからダメだとか良いとかそんな話は……。

高須:初めから半グレでしょっていうことでいいんじゃないですか? 要するに漫才師がヤクザになったんじゃなくて、半グレが漫才師になったんでしょ。それだけのことでしょ。

平野:紳助の腹の括り方っていうのはどうなんだろう。

高須:いやあ、復帰を狙ってると思いますよ。

平野:狙ってんの?

高須:狙ってますよ、当然。

平野:紳助うちに出してくださいよ。おもしろいよな、あいつ。それで好きなこと言うじゃん。

高須:今の吉本興業のメンバー達が互助会ですよね。おもしろくないじゃないですか。何とかジュニアとか全部同じ。さんまとかは別個にしても。本当にジュニアが紳助の後釜みたいなイメージでやってんのよ。才能は足元にも及ばないよね。

平野:やっぱりすごいんだよな、紳助はな。で、復帰を狙ってて、復帰の可能性っていうのはあります?

高須:どうなのかな、自分でテレビ局を作るくらいの覚悟でないと。まさしくネットテレビを、紳助テレビを自分で作るっていうのが俺は一番良いと思うんですよね。俺のアイデアは紳助テレビ。ネットで本当にちっちゃいテレビでいいと。それでゲストは全然困んない奴だと思うよ。

「ロス疑惑」三浦和義氏の死の真相

平野:はい、じゃあ次は三浦和義。これは高須さんは最後まで付き合って、それで最後のとこまで追ってたけど、2、3年前に聞いた話から進展あります? なんでアメリカの刑務所で彼は自殺しなきゃいけないかとかあったじゃないですか?
そこいらは全く去年、一昨年の高須さんのインタビューではほとんど明らかにされなかったんですけども、どうなんですか? 俺も彼と付き合ってたから知ってますけど、なんであんだけ強い人がアメリカの刑務所で自殺しなきゃいけないんだっていうのを、これは何なんですか?

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高須:一つだけ言えるのは、アメリカはすごいぞっていうことを知らしめたんじゃないですか?日本に。アメリカは怖いぞっていうのを教えたんじゃないですかね、あの事件は。その他いっぱいありますよ、アメリカが怖いって話は。60年代の安保、70年代の安保、俺達はアメリカ一辺倒はダメだって言ってきた。今は全てがアメリカ一辺倒じゃないですか。

平野:そうですね。ただのアメリカの植民地ですよ。

高須:そう感じていたからこそ僕らはアメリカ一辺倒が嫌だと。アメリカが嫌いじゃない。アメリカ一辺倒じゃダメなんだと言ってたんだけど、俺は三浦和義事件が残した後遺症っていうのを言ってて、アメリカ一辺倒をより助長するものであったと僕は思ってますよ。

平野:これさ、アメリカで彼が自殺しないでずっと生き延びていたら、判決っていうのはどうなったんですかね?

高須:一事不再理が本来の日本の国家のあれで、アメリカの法律の中でそれは国外の話でやればいいわけですよ。それを向こうに行ったっていうのもまずいんですけども、基本的に一事不再理の原則っていう日本法律はアメリカの法律の前に無力であるっていうことを世間に広げた。

平野:そういうメッセージなんだ。へえ。

高須:だから僕はね、死んだ瞬間に言ったんだけど、日本の法律はアメリカの法律の前に無力なのかって。

平野:高須さんらしいな、おもしろい。こういう切り口っていうのは本当に滅多に聞けないんだよ、だからすごいんだよこの対談。

高須:アメリカがバンバン戦争をやってる時に日本はこういう憲法だからって言ってても、アメリカが「ほら来い」って言ったら行くでしょと。要するにアメリカ一辺倒ですよね。俺は三浦和義っていうのに縛られてたんで、それで萎えましたもん。
俺なんかは全学連で防衛庁に行ったっていう前提があるじゃない。でも、防衛庁に丸太を持って火炎瓶を投げて鉄棒でやってパクられたっていうのだけ聞けばテロリストですよ。

平野:意味がわかんねえんだよな。三浦さんがそもそも何でハワイに行ったのか。ハワイから何でグアムに行ったのかっていうのが全然。

高須:まあ緩やかな自殺をしたかったんじゃないんですか。間違いなく緩やかな自殺。