お金ちょうだい… 深夜の路地、包丁を持った男にこう後ろから声をかけられたら 裁判で語られた恐怖

法廷でこのように語っていた彼には4件の窃盗罪の前歴があります。彼が今回起訴されていた強盗罪の法定刑は5年以上の有期懲役です。執行猶予がつくことはあまりありません。今まで彼が犯してきた窃盗罪とは罪の重さがまったく違うものです。

彼がもしこれだけ刑が重いと事前に知っていたら犯行を思いとどまったのかどうか、それはわかりません。彼の発言を聞くと「今までの窃盗と同じくらい」の刑が軽い犯罪ならばやっても仕方ない、と思っているようにも取れてしまいます。

彼が逮捕されたのは犯行の約1ヶ月後です。犯行後、奪い取ったお金は飲食代としてすぐに使いきり、事件前と生活は何も変わりませんでした。お金があるうちはダラダラと過ごし、お金がなくなれば日雇いに行く生活です。

一方、被害女性は夜道を歩くことや、男性から声をかけられること、後ろから人に声をかけられることにも恐怖を抱くようになり、事件の日を境に生活は一変しました。