なぜ騙される? 架空の投資会社「SENER(セナー)」が数十億円の詐欺被害を出した裁判を傍聴しました
ハセガワは10000セナードルを出資。
ヒラノは10000セナードルを出資し、その後10000セナードルを出資。
ワタナベは50000セナードルを出資。
オカモトは10000セナードルを出資しその後5000セナードル、さらに追加で50000セナードルを出資。
説明会では「いつでも解約して出資金を引き上げることができる」と言われていました。
しかし、ある日突然セナー社に「監査」が入り音信不通になりました。解約などもちろんできません。配当金も当然貰えません。出資者たちの元に残ったのは「セナードル」という、何の使い途もない紙くずだけでした。
「今は倉庫で仕分けや検品作業の仕事をしています。もうネットワークビジネスには手をだしません」
逮捕された8名のうち、伊藤の立場は下の方でした。彼自身も30000セナードルを購入していて、当然お金は戻ってきていません。マルチだとわかっていなかったようです。
「当時は同じようなネットワークビジネスがたくさんあって、日利1%なんてものもありました。それに比べるとまともだと思いました。アメリカで作ったという映像を見せられて…ちゃんとしてると思っていました。それに私は説明をしていただけで、罪になるとは思ってませんでした」
彼も被害者とも言えますが、求刑は懲役1年6ヶ月、罰金100万円でした。