なぜ騙される? 架空の投資会社「SENER(セナー)」が数十億円の詐欺被害を出した裁判を傍聴しました
怪しい情報を売る奴に気を付けろ
伊藤を含め被害者たちは、何故こんな投資詐欺に騙されたのでしょうか?
「セナーはいろんなインデックス投資をしているとは聞いていました。ただ…具体的に何でどうお金が発生しているのかはわかりませんでした」
と、伊藤は供述しています。
「楽に儲かる」という誘惑で、被害者は思考を止められました。欲望は人の目を見えなくさせます。そして人の欲望につけこむ人間は常に存在しています。
今も現在進行形で怪しげな情報を発信して高額な情報商材を売りつける詐欺師まがいが「インフルエンサー」などと持ち上げられているのも目にします。
「騙される方が悪い」
「自分は大丈夫」
と思う人もいるかもしれません。そんな人に限って警戒心も緩く、彼らからすればいいカモになりがちです。十分にお気をつけください。(取材・文◎鈴木孔明)