日テレ24時間テレビに重大なヤラセ疑惑 タイで行った“東日本大震災の死者を弔う祭り”は金を払って人々を集めたデッチ上げだった!

 

チェンマイ県「N」町にて。放送された箇所をくまなく回った(撮影=本サイト取材班)

 

「コムローイ? ああ8年か9年前に日本のテレビ局がここへ来て、たくさん上げていったよ。津波で亡くなった人を弔うだって……? いいや、そんなんじゃないね。確か、新しいコムローイ製品のプロモーションか何かでたくさんの人がここへ集められたんだよ!」

私たち取材班は、タイの北部・チェンマイ県「N」という町に来ていた。古都チェンマイの中心地から南へ車で約90分ほど走ったところに、その町はある。細い対面二車線の田舎道沿いに固まるように、町は細長く形成されていた。産業は主に農業だと思われるが、道路沿いには小さな食堂やカフェ、学校や寺院とタイの田舎ならではの風景があった。

その中に、コムローイを作る小さな店がある。コムローイとは、タイの北部で行われる祭りで使われる、火を灯し夜空に向けていっせいに放つ紙製の灯籠のことである(写真2)。主に11月の「ロイクラトーン」に使われる。大小の大きさがあり、小さいものなら5つで100バーツ(約350円)、中くらいのものなら3つで100バーツ、大きいものは1つで50バーツ(約175円)程度のものだ。

 

この小さな善意の店を利用し、壮大なフェイク番組が作られたとは一体誰が想像できただろうか――。

 

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