文学界「ケンカ最強」は誰だ! 中上健次、梁石日などそうそうたる作家が挙げられる中、やはり1位は“あの人”しかいない!

「梁さんの兄貴分にあたるかたの話によると、若い頃、梁さんと一緒に飲みに行くと、女性をめぐる揉め事から、必ずと言っていいほど、他のお客さんやチンピラと喧嘩になったそうです。梁さんは20歳前後の頃に、生きていくために鉄屑を盗む『アパッチ族』になって警官隊と激しくやり合ったんですけど、国家権力と闘った根性は並大抵じゃないと思いますよ。あと、これは梁さんから聞いたんですが、ゴールデン街で、梁さんのお友達の悪口をしつこく繰り返す評論家を殴ったと言ってました。『言ってわからないやつには一発お見舞いしてやるのが早いわけよ』とおっしゃってましたが、いまの時代にはあり得ない考え方ですよね(笑)」

Bさんによると、生まれたばかりの梁石日が儒学者に名前を付けられる場面が『血と骨』にあるのですが、その儒学者とはあのカリスマと言われた名プロレスラーで今はYouTubeなどでも活躍中の前田日明の母方の祖父にあたる人らしいです。これは梁石日が前田日明から聞いた話とのことでした。
ちなみに、梁石日と中上紀は、昨年、『タクシーガール』という共著を発表しています。一触即発だった(?)梁石日と中上健次ですが、その娘にあたる作家と合作するとは不思議な運命ですね。ということで、背負った歴史に凄みを感じて、

第4位 梁石日

としたいと思います。

第5位と第4位は、2人の作家の人生の軌跡をからめた、妙に「文学的」な流れになってしまいました。

引き続き順位を発表する前に、本格的な格闘技経験を持つ作家、またプロの喧嘩師的な作家を紹介しておきたいと思います。

参考記事:元山口組系組長が選ぶ『芸能界最強』! 渡瀬恒彦、安岡力也、石倉三郎……いや、その上に「最強のキング」が… 一体誰?