女優・能條愛未(乃木坂46の元メンバー)話題作 ABEMA『私が獣になった夜~名前のない関係~』で主演 「見どころはラストの私の『爆発』です」

能條さん 撮影を終えて、「この先もう怖いものないな」っていう感じがあります。何かひとつ、変に守ってるものとか、そういうタガが外れた感覚があるんです。「今の自分、すごく強いな」っていう、怖いものがないって気持ちになったんですよね。

――なるほど! 前シーズンのほかの作品には負けないぐらいの熱量で……。

能條さん (うなずきながら)挑みましたね。

――観てもらいたいというポイントはどこでしょう?

能條さん 今回、本当にすごく皆さんが共感できるお話だと思っています。女の子が一生懸命恋をする物語っていうのが軸だと思っているので。実際に私が今回の役のような経験をしたことがあるかと言われるとそうではないんですけど、でも心の中の葛藤や、ホントはつらくて苦しくて怒りたいくらいの気持ちだけど、それを抑えて笑顔で振る舞ったり話したり、そういう苦しさはわかります。そこは変に作り込まなくても自然と入り込めました。

「20代前半の頃には表現できなかったお芝居ができたんじゃないかなって」

――どのような心情でお芝居に臨んだのでしょう?

能條さん あんまり作り込んだ感じがなかったんです。何となく脚本を読んでセリフを覚えるなかで、この時の感情はこんな感じだろうなっては想像していました。あとは毎回そうなんですけど、現場で湧き上がってきた気持ちとか、自然の流れで出てきた自分の言葉というか、そういうのでやっていこうと思っていたので、撮影中に苦労したと思ったことは一度もなかったですね。

――すんなり役に入り込めてそのまま演技できた、と。

能條さん そうですね。

――ドラマのテーマの一つである、大人の女性の恋愛の仕方と、少し年下女性の恋愛の仕方とちょっと違うと思うんですけど。

能條さん そうですね、私ももう27歳になっちゃったので昔よりはいろんなことがわかるようになったは思います。そこは、20代前半の頃には表現できなかったお芝居ができたんじゃないかなって思います。

――アラサーといわれる年齢ってどんどん女性が磨かれていく時期だと思ってるんですけど、ひとりの女性として30代に向かうにあたってこういう女性でいたい、みたいなものってありますか?

能條さん アラサー……そうなんですよねー(笑)。でも普段はかなり子供っぽいというか。

「今回、皆さんが共感できるお話だと思っています」

――『乃木坂工事中』(テレビ東京系)ではキャラは大人っぽいという感じではなかったですよね(笑)

能條さん 本来の私はあの頃とあんまり変わってないんですよね。でもお仕事でもプライベートでも色々な経験はしている方なのかなと思うので、それは決して無駄になってないなって、お芝居をするとよりそれがわかります。普段は基本、何も考えないで生きてるんですけど(笑)、でもお芝居をあとで見返すと、あの時の経験がつながってこういうお芝居になったのかなって感じることがあるので、全部無駄になっていないなと思います。そして、これからもっと苦しかったり、悲しかったり悔しかったりっていう経験もたくさんあると思うんですけど、それも全部逃したくないなと思います。いつでも思い出せるように、忘れないようにしまっておきたいですね。

「私が獣になった夜~名前のない関係~」(写真@ABEMA)