この男の試合にハズレ無し! YA‐MAN選手ロングインタビュー 6.19「THE MATCH」の「裏メイン」の呼び声高し
――ABEMAしかやってなかったのにすごいですよね。ABEMAって格闘技を観ようと思ってる人だけが観てるので、それでも声掛けられるのはすごいですよね。
YA-MAN選手 皇治戦を地上波でやったのはデカかったです。あそこでけっこう広がりました。ああいう発言してると負けてほしいと思われると思うんですよ。負けるところを見たいから皇治さんを観る、みたいな。メイウェザーと一緒ですよね。
――なるほど!
YA-MAN選手 そういう意味で勝ち負けなんか関係ない。プロなんで、アマじゃないんでどうやってお金が流れてるかみんなちゃんと把握したほうがいいですよね。
――ここからキック界を盛り上げるマインドがYA-MAN選手にはある。
YA-MAN選手 自分はそれしかないです。ぶっちゃけ総合格闘技界は変わらないと思うんですよ、RIZINがあるし、朝倉未来選手がいるんで。ただキックボクシング市場がどうなるかっていう話なんですよね。このまま何もしなかったら本音では下がることがわかりきっている。天心vs武尊戦がマックスになってしまうのは分かりきってるので。だから今いる選手が今回の試合で頑張らないと下がるだけです。見えているものを何もしないのかって。天心、武尊に替わる選手が出てこないと下がるだけです。
――頂点までいっちゃうとそのあと大変ですよね。
YA-MAN選手 今までって武尊、天心の二強じゃないですか。歴史にたとえると中国で有名なのって三国志じゃないですか。あのときって曹操、劉備、孫権の3人がいて、他にもいっぱいいるじゃないですか、孔明とか関羽とか張飛とか。3人の下にいっぱいいる、みたいな。で、今でも語り継がれてる。次からの時代ってそうだと思うんですよ。1人1人が光っていく時代にしないといけないんですよ。
――三国志は結局そうでしたね。それくらいの意識持ってる方ってなかなかいらっしゃらない感じがしますね。「強ければいいんだろ」みたいな感じじゃなくて、ちゃんとエンターテインメントのところも考えてこそのプロみたいな。
YA-MAN選手 自分はそう思ってます。だって観てくれないとお金、入ってこないですから。お金払って試合をするのかお金もらって試合するのか。格闘家なんで、しょうがないんですけど、みんなお金の流れとか気にしてないと思うんで。
――格闘家のみなさんマネタイズに苦戦してらっしゃる方もいらっしゃるので、ホントに報われてほしいですよね、命懸けて体張ってやってるんですから。コミッショナーを作ったりでもいいんですけど、そういうのを例えば政治家が働いても良いかなと思ったりもします。
YA-MAN選手 RIZINが成功してるんで真似すればいいんですけどね。
――今回はRISEとK-1の対抗戦の図式になるんですかね。
YA-MAN選手 そうですね。
――じゃあキックだけですね。
YA-MAN選手 今回はキックだけです。
――これを読んでる方に向けて、この選手面白いんじゃない? みたいなのはありますか? 天心選手が「YA-MAN面白いな」って言うみたいな感じで。
YA-MAN選手 それでいうと中村寛選手じゃないですかね。
――中村選手はツラ構えがいいですね。
YA-MAN選手 ツラ構えがいいし、彼もエンタメをわかってるんでちゃんと盛り上げてくれるじゃないですか。
――そうですね。
YA-MAN選手 試合も面白いですし。一番面白いのは中村選手じゃないですかね。
――注目ですね。対戦相手は決まってるんですか?
YA-MAN選手 レオナ・ペタス選手です。
――おっ、これは見ものですねえ!
YA-MAN めちゃめちゃ盛り上がりますよ(笑)。
――YA-MAN選手の予想は?
YA-MAN選手 中村寛かなと思いますね。
ーー決め手はパンチですか?
YA-MAN選手 そうですね。あとは中村選手は距離感が遠いんで、近い距離も……いやどうだろうな? レオナ選手ともスパーリングやったことあるんですけど、中村選手が勝つかなと思いますね。
――ホントに気持ちが強い同士でバチバチって感じの予想ですよね。僕はYA-MAN選手と芦澤選手の記者会見から注目してます。
YA-MAN選手 頑張ります!
と、このまま冷静なままインタビューは終了したのだが、翌日の会見では芦澤竜誠選手と「あともう一歩で喧嘩」になる、現在では珍しい「見せる乱闘」ではなく「本当の喧嘩」になる様相だった。そこで改めてYA-MAN選手の会見後の気持ちを聞いてみた。
※
―ーオープンフィンガーはその場で決まったのでしょうか?オープンフィンガーにすると、YA-MAN選手のメリットはどこにありますでしょうか?
YA-MAN選手 その場で決まりました。オープンフィンガーになると自然と距離が近くなり、撃ち合いになることが多いので、自分が有利になります。
―ーオープンフィンガーを決めた芦澤選手へはリスペクトはありますか?
YA-MAN選手 気合いと根性は認めてます。
―ー会見で、飛びかかったトリガーとなる芦澤選手の言葉、態度があったのでしょうか?
YA-MAN選手 試合前からムカついていて、会見で芦澤が喋る度にフラストレーションが溜まっていって、我慢の限界がきた感じです。特にこの言葉、態度などはございません。
―ー脇役になるとインタビューで仰っていましたが、世紀の喧嘩になる予感があります。脇役とかは関係ないという精神状態でしょうか。
YA-MAN選手 世紀の一戦とかはもうどうでもよくて、どっちが喧嘩強いか、皆見とけよって感じです。
―ー五万人入ると言われている東京ドーム。観客、ppv客、ファンに向けて会見をうけての意気込みをお願い出来ますでしょうか
YA-MAN選手 芦澤の泣きっ面をお楽しみに。
(文@久田将義 Photo@インベカヲリ)