この男の試合にハズレ無し! YA‐MAN選手ロングインタビュー 6.19「THE MATCH」の「裏メイン」の呼び声高し

――鶴瀬も荒っぽかったなあ。

YA-MAN選手 そうですね。親世代ってちょっとイキがってる人は全員暴走族じゃないですか。入ってないとイキがれないっていう時代だと思うんで。

――富士見市ってどういう街ですか? 住宅街なんですか?

YA-MAN選手 団地も多いですし、母子家庭がめちゃめちゃ多かったですね。友達10人いたら8人母子家庭みたいな感じでした。だからみんな夜は親がいないんで遊びに行くみたいな感じでしたね。

――YA-MAN選手は何歳ぐらいで悪いことをし始めたんですか?

YA-MAN選手 中学生ぐらいですね。高校入ってからは野球をやってたんで高2までは落ち着いていて、高校2年の途中からバイクとか乗るようになって、高3は受験勉強してたんでホントすごい成績悪かったんで勉強して、1年でなんとか入れて。

――その努力はすごいですね。

YA-MAN選手 なので高3はそんなに遊んでないです。バイクに乗ってたのは高2で、ケンカとかめちゃめちゃしてたのは中学生のときですね。

――チームとか入ってなかったんですか?

YA-MAN選手 自分たちの時代はチームがほぼなくて。

――YouTubeではお友達が、YA-MAN選手は「どんな多人数やどんなデカい人にも向かっていっちゃう」みたいなことを言っていました。

YA-MAN選手 はい(笑)。

――そういうときの精神状態はどうなってるんですか?

YA-MAN選手 自分は絶対負けないと思ってるんで。相手が気合い入ってないの知ってるんで、一番強いヤツをやっちゃえばみんなビビると思ってたんですよ。

――その時の相手は多かったんですか?

YA-MAN選手 そうですね、20対5ぐらいで。今の子たちってみんな気合い入ってないんで、1回バコーンとやっちゃえばみんなビビるんですよ。「俺はちょっと……」みたいな。昔だったらワーッとなってたと思うんですけど。

――漫画『クローズ』みたいな感じではないんですね。

YA-MAN選手 そうですね。昔は竹槍の先にナイフつけて抗争とかやってましたもんね(苦笑)。

――僕が聞いたのは鍬とか持っている人いましたからね。

YA-MAN選手 だから時代ですよね。いまの子たちはケンカとかしない環境で育ってるんで。だから有名になるの簡単でしたね。

――唐突ですが、強さについて考えたことってありますか?

YA-MAN選手 強さっていっぱいあると思うんです、経済的な強さ、武力的な強さ、知力的な強さ、いっぱいあると思うんですけど。……うーん……。

 

●「芦澤選手って『さらう』とか言いますけどどこにさらうんですかね(笑)」

――体力的には絶対に弱いような人に恐怖を感じることもあるじゃないですか、人間が醸し出すオーラみたいなものに気圧されることもあると思うんですけど。そういうものについて考えたことはありますか?

YA-MAN選手 オーラみたいなことですよね。やっぱり強い人は優しいと思いますよ。仲間に優しいですよね。人間って1人では弱いじゃないですか。人間って1人じゃ何もできないんで、集団で初めて力を発揮すると思うんですよ。その中で強い人って人がついてくる人だと思うんですよ。
どんな人についていきたいかって考えたら、仲間内に優しくなかったら絶対に人なんかついてこないですし。そういう意味では人間の強さと優しさは比例するんじゃないですかね。普段めちゃめちゃ厳しくてもどこかしら心の底に優しさがあったらわかるじゃないですか。じゃなきゃついて行きたくないと思うんで。

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