新型コロナ騒動で吉本興業は全劇場封鎖 「収入源を絶たれたわけで…これから先どうなるんだろうって」 芸歴20年目グランジ・大さんの絶望と希望

――ところで、観客のありがたさで言うと吉本興業は、去年はいわゆる「闇営業騒動」がありました。

「吉本って去年の問題があった時にうちの社長が『ファミリー』って言っていました。それはそうなんですよ、そこは家族なんですよ、お兄ちゃんがいて同期がいて、弟がいてっていう」

 

――ほかの事務所とは違う、濃いつながりなんですかね。

「ほかの事務所もあると思いますけれど、吉本は僕は、より『密』だと思います。仮にTKOさんみたいな事は吉本では起こらないと思います(苦笑)。ああいう放り出すみたいな事はうちの会社はないと思います」

 

――家族的という事で、今回の騒動で芸人さん同士で助け合いみたいなことはあるんですか。

「当然、YouTubeとかもやっている奴もいますし、配信とかも定期的にやっている奴もいるので僕らもやってみたりとか。僕らも舞台でやっていましたけどトークライブとかは無料で配信でやろうかなと思っています。吉本チャンネルか自分たちのチャンネルで。YouTubeで勢いがある人とかいるじゃないですか。カジサックさんとか。ああいう人たちは強いですね」

 

――カジサックさんは、自分の家族をバンバン出しているところとかは正にユーチューバーですね。

「ユーチューバーってこういう時に強いなって思いました」

 

――大さんも家族というか……いらっしゃるじゃないですか(笑)。

「(笑)。まあ、うちの奥さん(椿鬼奴さん)も営業とかは行かない人なんで、そこまで今回の件であおりは受けていないんです。でもこれを機会になんかやろうなっていっています。『鬼滅の刃』(吾峠呼世晴作・週刊少年ジャンプ連載)とか漫画がすごく好きなんですよ。

最近、動画の編集技術とかめきめき腕を挙げて、自分で漫画描いて効果音とかつけたり。びっくりしますよ、いつの間にか腕を挙げたんだろうと。自分でコマワリを描いて、効果音を入れてスライドショーみたいなアニメを撮っていて。『ユーチューバーになる』とか言っていましたけどね(笑)」

 

――それはご夫婦でもやれますね。

「僕もナレーションを入れたりして。ですから『椿鬼奴チャンネル』を開設してユーチューバーになろうとしています(笑)」

 

――アニメは、いいかもですね。

「諸星大二郎先生がめっちゃ好きなんですけど、不思議な漫画を自分で描いています」

 

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