未だに増加する振込詐欺被害 電話をかけたらこうなりました 詐欺集団とのリアル・バトル|久田将義

架空請求業者(以下・架)「はい、株式会社DIGリサーチと申します」

僕「僕が何かコンテンツてのに入会したんですけど、退会手続きが取られてないのでそのまま費用が加算されていて、放置すると法的処置になります的な感じなんですけども」

それから担当に代わります。

架「顧客対応のワタベの電話が大変長引いてまいりまして私、ホリモトと申しますので代理にてご対応の方させて頂きますので一つ宜しくお願い致します」

ホリモト(以下・ホ)「では当社の業務内容についてのご説明をさせて頂きます。当社は調査会社となっておりまして、主に個人の身辺調査、並びに企業様の調査、その他お手続きの代行などを主につとめさせて頂いております。今回、なぜ当社の方からこういったメールのご通達をお送りさせて頂いたかと言いますと株式会社モバイルネット……」

僕「モバイルネットさん?」

と、ノートに書き留めおきます。

ホ「2010年度の方の12月19日、夜22時40分52秒といった形でこちらサイトの方から頂いておりまして、現状ご登録データを見てご連絡させて頂いているんですけども。普段、インターネットのウェブサイトのご観覧頂く際に、”利用規約”といってサイトからの長ったらしい文章とかってお読みになって頂いてます?」

ここ重要、と思いながら再度メモ。
ここから長いので割愛しますが、どんどんホリモト氏が怒りモードになっていきます。かなり僕がバカにした話し方をしたからでしょう。
こんな感じのやり取りになりました。

ホ「当社で退会手続きを完了後、14,100円はご返金を取らせて頂いている金額になるんですね。ただお客様でお望みにならない裁判でも、裁判費用ですとか弁護士費用。いわゆる裁判後のですとご返金の対応が取れなくなってしまう代わりにそれ以上、時間、労力、諸経費がかかってしまいますので。ですから裁判前の和解手続きというのを進めて頂きたいのですけれど」

ああ、はいはい、そういう事ですか。大体からくりと言うか狙いが分かったのでもうフィニッシュでいいです。仕事モードに言い方を変換しました(それまでかなり長いやり取りでしたが割愛しました)。スイッチを入れます。が、あくまで冷静に、は必須です。