未だに増加する振込詐欺被害 電話をかけたらこうなりました 詐欺集団とのリアル・バトル|久田将義
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ホ「登録データの履歴がないと会社も負ける裁判を見越した上で当社が依頼を受けるとはいかないと思うんです」
僕「もちろんそうです」
ホ「お仕事の一環としてやらせてもらってますから僕も給料頂いてますし。それがどこから出てきたかというとモバイルネットからなんですよ。諸経費とかかけてまで負ける裁判をしますか?」
僕「モバイルネットさんから経費を頂いているという事ですね」
ホ「復唱しなくていいですから! 僕が言った事と同じ事を言っているだけじゃないですか」
僕「まあまあまあ、そんなに喧嘩腰にならなくていいじゃないですか」
ホ「すみません」
あら?素直です。
僕「その登録日時をチェックしなかったんですか?」
ホ「ですからお伝えしたじゃないですか。2010年12月19日の話ですよ」
僕「では、日時を確認してメールを送られたという事になりますよね」
ホ「じゃなかったら僕らの方の問題点になってしまうんで。メールを送ってしまう事が問題点になってしまうんですよ」
僕「もちろん問題ですね。こういう事件て社会的な問題となっている事じゃないですか」
ホ「うーん、その部分に関しては」
僕「違いますか?」
ホ「じゃ、ど、ど、どうするんですか」
声がかれてきたホリモト氏。
僕「じゃ、腹を割って話しましょう」
ホ「僕の方も腹を割って話します」
僕「登録した覚えのないサイトがあって、代理の会社から最後通告という形で送られてきて、電話をしなければ身辺調査に入ると、最後は法的手段に出るという意味合いの文言がありましたが、僕は正直全くの嘘だと思っているんですよ」
ホリモト氏をここまで引っ張ってきました。お疲れ様です。しかし振込詐欺ですからね。
僕「だから、電話したんです」
ホ「なるほどでございますね」
僕「で、それを分かって頂きたくてお電話したという事ですね。あと、僕のような人間もいるという事も分かって頂きたくてお電話しました」
ホ「確かに言う事を聞いているとホントに登録していないという強い自信があるからそういう言葉が出るんだなと僕も思っていたんですよ。ただ、何でここに登録データがあるのかって言うのも僕の疑問なんです」
僕「確かに疑問ですね。僕らは主張が全く両者相反する訳です」
ホ「も、もう一度言って頂いていいですか?」
僕「相反する主張です」
ホ「あいはんするしゅちょう……」
僕「相反する主張を僕らはしている訳ですよね」
ホ「ごめんなさい、ちょっと意味が」
ちょっと笑いそうになりましたが我慢します。