中村さとみ(仮名、裁判当時31歳)は焦っていました。 助産院の予約を9時から取ってあるのに、時刻はすでに9時10分になっていました。もう10分の遅刻です。しかも助産院の場所がよくわかりま ...

黒沢翔大(仮名)は令和元年11月25日に20歳の誕生日を迎えました。新成人の仲間入り。とてもめでたいことです。これからは1人の立派な大人として頑張っていってほしいものです。 さてそんな節目となった誕生 ...

傍聴のために裁判所に通っていると、書店で本を万引きする、という事件の裁判を傍聴することが頻繁にあります。だいたいが転売目的での犯行ですが、中には実際に本を読みたくて万引きする者もいてその動機は人それぞ ...

札幌市内で一人暮らしをしていた福田篤司(仮名、裁判当時65歳)は定年退職後に「頭を使うために」趣味として競馬を始めました。この新しい趣味にのめり込んでしまったことが事件の発端でした。 関連記事:ゴーン ...

佐藤陸人(仮名、裁判当時28歳)は昼食を家で食べた後、いつものように外へでかけました。行き先はいつものゲームセンターです。この時彼はお金を持っていませんでした。毎月親から20000円のおこづかいを貰っ ...

都内にある大型雑貨店で商品を見ていた被害女性Aは、背後になにか違和感を感じて振り向きました。彼女のすぐ後ろに、陰茎を露出し握りしめている見知らぬ男が立っていました。   関連記事:焼き肉屋で ...

スーパーで買い物をしていた佐々木長子(仮名、裁判当時79歳)は、買い物カゴの中にある自分で入れた商品を見て 「お金を払いたくないな」 「もらっちゃおうかな」 「人がいないからいいかな」 と思ってしまい ...

西巻健太(仮名、裁判当時36歳)とその妻葉子は結婚後、わずか1年たらずで離婚をしました。二人の間に産まれた子どもの親権は葉子に渡り、1人で子どもを育てていました。離婚後も二人は時々会っていたようで子ど ...

住んでいたアパートの電気は料金の未払いで停められていて、全財産は財布の中に入っている数百円のみ。それが川越猛夫(仮名、裁判当時73歳)の犯行時の状況です。 こうなった原因はパチンコでした。毎月、家賃分 ...

都内でバーを経営していた高部大地(仮名、裁判当時35歳)の覚醒剤使用のきっかけは「ネットの掲示板で知り合った人」との出会いでした。その人物に何度も覚醒剤を使うよう勧められましたが「幼い頃からダメだと教 ...

「仲間や友人を大切にする」という考え方はだいたいの場面において良いこととされています。もちろん自分が大切だと思う人を守ろうとすることは素晴らしいことです。少年漫画ではありがちですが、仲間を傷つけられた ...

裁判官は鈴木友哉(仮名、裁判当時34歳)に対して厳しい言葉を投げ掛け続けました。 「あなたねえ…これ、話にならないですよ。刑務所行くしかないよね? 前も同じようなことやって捕まってるんだから、その時に ...

事件現場は都内に本社を構えるある金融業の会社でした。 たった1枚のファックスのために、被害会社の業務は著しく妨害されることになりました。会社の役員は全員ファックスを受信したその日のうちに急遽都内の本社 ...

東京ドームで開催された男性アイドルグループのライブに来ていた女性は、隣の席にいた女の動きに不審なものを感じていました。 ライブの終わり、アンコールの最中にもかかわらず席に座り込み、曲の途中で席を立って ...

菅野さくら(仮名、裁判当時22歳)の母は、娘の交際相手である「シミズ」という男にいい印象は抱いていませんでした。 「シミズとは会ったこともありますが…外見とか職業…印象は良くなかったです。交際に反対し ...

関谷大貴(仮名、裁判当時28歳)は中学卒業後は父親の経営する工場で働き始めましたが長続きせず、他の職業を転々としましたが、ここ数年は無職のままでした。 働くこともなく、ずっと自宅にいる彼は数年前から同 ...

カラオケ店での合コンを終えた荻野和真(仮名、裁判当時23歳)が女性を車で家まで送った時、すでに明け方の6時頃でした。これから家に帰ってすぐに運送のバイトに行かなければなりません。 「疲れてたので早く帰 ...

綾瀬女子高生コンクリート殺人、あまりの残虐さに今もなお語り継がれる凶悪事件です。その主犯格の1人、当時少年で今は46歳になる湊伸治が再び事件を起こし裁判を受けています。 事件の内容は二人組の男性とケン ...

最終陳述で神田康友(仮名、裁判当時44歳)はこんなことを話していました。 「もう二度と再犯を犯さないことを誓います。私はこれまでの人生で自分で決めたことは必ず守ってきました」 さて、彼の前歴を見ると自 ...

窃盗未遂の罪で裁判を受けていた黒沢健太郎(仮名、裁判当時40歳)には数年前にも窃盗未遂罪での前科がありました。前回裁判では懲役2年4ヶ月の実刑判決を受け服役をしたにもかかわらず彼は再び同じ罪を犯し捕ま ...

吉田三郎(仮名、裁判当時49歳)は被害店のスーパーでは以前から万引きの常習犯としてマークされていました。盗む商品はいつも高額なウイスキーです。 そこまでバレていれば捕まるのも時間の問題です。ある日、と ...

高校中退後、警備員等の職を転々とし逮捕される6年前から生活保護で生活。 「犯罪による収益の移転防止に関する法律違反」という罪で起訴された澤井潤一郎(仮名、裁判当時60歳)の簡単な来歴です。 「つい贅沢 ...

「虚偽有印公文書作成・同行使」、「公務員職権濫用」の2つの罪で起訴されていた近藤哲史(裁判当時35歳)は犯行当時、東京国税局査察官、いわゆるマルサとして勤務していました。 犯行内容は、職務上与えられて ...

事故を起こす直前から前田秀輝(仮名、裁判当時26歳)には異変が起きていました。 「ボーっとしてて何も考えられませんでした。視界にモヤがかかっている感じでした。事故を起こした時のことは覚えていません」 ...

以前にキャバクラ店従業員として働いていた手島智宏(仮名、裁判当時22歳)は、婚約者の妊娠をきっかけにキャバクラを辞め昼の仕事に就くために就職活動をしていました。しかしなかなか就職先は見つからず、「昼の ...

川井久雄(仮名、裁判当時54歳)がタクシーで交番に乗り付けたのは深夜3時過ぎのことでした。交番にいた警察官に彼は、 「強盗してきた」 と告げました。 参考記事:会社で毎日罵倒され、恋人にも「人間のクズ ...

小島大河(仮名、裁判当時21歳)は高校中退後、キャバクラ従業員などの職業を転々としていて裁判時は無職でした。父、祖母、交際相手と同居していて、少年時にバイク窃盗など2度の非行歴があります。 彼が起訴さ ...

川崎拓哉(仮名、裁判当時44歳)が初めて運転免許を取得したのは彼が22歳の頃でした。しかし彼は交通法規を守って運転する人間ではなかったようで、32歳の時に免許は取消になりました。その時点で交通違反歴は ...

深夜、人気のない神社境内に伊良部隆史(仮名、裁判当時42歳)は忍び込みました。手には軍手を着け、以前働いていた解体現場から盗んだバールと懐中電灯を握りしめていました。 事前の下調べでこの神社には防犯セ ...

橋本章人(仮名、裁判当時40歳)が経営していたお店は、摘発を受けて閉店するまではかなり人気があったようです。人気がありすぎて目立ちすぎたから摘発された、と言っている人もネット上にいました。 彼が経営し ...

傷害と公務執行妨害の罪で裁判を受けていた西岡兼司(仮名、裁判当時23歳)は、まだ大人になりきれていないような幼さの残る顔立ちでしたが、建設業の会社を営む経営者でした。未成年時には前科があります。それで ...

先日、足立区の端、北綾瀬駅から徒歩で10分ほどの場所に位置する住宅街を訪れてきました。行ったのが土曜日の昼過ぎだったこともあり、公園にはボール遊びをする子供たちの姿が見えました。 幹線道路から少し離れ ...

銃刀法違反の被告、堀弥生(仮名、裁判当時28歳)は、小柄で童顔な女性で実年齢よりかなり幼く見えました。両手首に嵌められた手錠や腰縄が痛々しかったです。開廷前は涙ぐみながら傍聴席にいる両親を何度も振り返 ...

長男にともなわれながら法廷にやってきた田代正明(仮名、裁判当時71歳)の表情はうつろで、顔色も真っ青でした。彼が起訴されていた罪名は過失運転致死、運転中の不注意で起こした事故で人を死なせてしまったので ...

痴漢などの性犯罪、そして万引き、非常に再犯率が高いとされている犯罪です。金澤幸一(仮名、裁判当時58歳)はこの2つを幾度となく繰り返してきました。電車内での痴漢で前科3犯、公然わいせつが4犯、そして万 ...

写真はイメージです 神田敬太(仮名、裁判当時65歳)は事件現場となったコンビニに入店するとすぐに従業員に怒鳴りつけはじめました。その時店にいた二人の従業員はいずれも外国人の若い女性でした。 「1時間前 ...

下の階の者はさぞかし辛かったのだろう(写真はイメージです) 八木沢史生(仮名、裁判当時41歳)は毎晩眠れない夜を過ごしていました。不眠の原因は真上の階に住む住人の出す騒音です。 どんな人が住んでいるの ...

写真はイメージです ここ数年、交通トラブルから事件を起こす人のニュースをよく目にします。ドライブレコーダーの普及がその要因だと思います。 浅川善紀(裁判当時39歳)が暴行、威力業務妨害で起訴された事件 ...

写真はイメージです 午後8時半、混雑する埼京線下り電車の車内で事件当時高校生だった少女は見知らぬ男に身体を触られ続けられながら恐怖で助けを求める声は挙げられず、じっと耐えていました。身体をよじるなど彼 ...

角中亮(仮名、裁判当時49歳)と被害女性は平成25年末から交際をしていました。年齢は同じくらいで、一度は別れたこともありましたが平成26年11月によりを戻し交際を続けていました。被害女性は彼のことを知 ...